2016年10月31日月曜日

IT契約は、「契約内容」が決まっていない「契約」である

IT関連業務における契約、特にシステム開発やWeb制作に関する契約について、他の契約との大きな違いとして、
「契約締結」時に、「契約内容」が確定していない

という点が挙げられます。

2016年9月23日金曜日

30年間繰り返されてきた失敗、30年間繰り返されるであろう失敗

IT契約に関するトラブルは、同じようことを原因に繰り返されてきていると思っています。

「なぜ30年間同じ失敗が繰り返されるのか」というレポートで、高田寛教授(富山大学経済学部経営法学科)は「開発失敗に至るプロセスに30年間変化なし」として、

「受注金額が決まっているにもかかわらず、交渉過程において次から次へと要求が増えていきます。そのうちに、予定の納期が迫ってきて、契約が締結されていないまま作業を始めてしまいます。」とそのプロセスを説明しています。
(BUSINESS LAW JOURNAL No.64 2013.7 p54~p55)

2016年9月12日月曜日

IT関連業務の契約の特徴 ~ 契約すべきことが分かっていないということ (後編)

(前編からのつづき)

開発するシステムの内容というのは、確定した仕様である、ということについてはおそらく異論はないと思います。
(ここで、仕様が‘いつ’確定するのか、という議論は別のことであると理解しておく必要があります。)


本来、そこが明確にならないと、開発にどれだけの費用が掛かるのかの見積もりもできないはずです。

しかし、何らかの見積もりを出さないと契約してくれない、という状況もあることは事実でしょう。

2016年9月4日日曜日

IT関連業務の契約の特徴 ~ 契約すべきことが分かっていないということ(前編)

IT関連業務、特にシステム開発やWeb制作等に関する契約について、他の契約ではあまり問題にならなかったことが問題になることがあります。

その一つが、
 契約の内容が決まらない段階で契約が締結される

という点です。

ほとんどの契約の場合、契約の内容が分かって契約を締結します。

2016年8月30日火曜日

要件定義・仕様の確定と、ベンダーの説明義務

IT関連業務、特にシステム開発の分野で言われることとして、

 「仕様は、システムができるまで決まらない」

というのがあります。

2016年8月29日月曜日

プロジェクトマネジメント義務・序論(後編)

開発が進んできたときに、以前決めたことを、「ちょっとココ変えて」というふうに言われた場合、開発の進捗状況や、あるいはデザイン的にもいろいろが差しさわりが出てくることはよくあることですが、一般的に、発注者はそれがそんなオオゴトとは思っていません。

「ちょっと変えるだけやんか」くらいのイメージで、その‘ちょっと’がどれくらいの作業量や時間がかかるか、ということも、委託者側は通常は知りません。

2016年8月22日月曜日

プロジェクトマネジメント義務・序論(前編)

契約(といいますか、もう少し単純な‘感覚’としては、「受けた仕事」「依頼された仕事」くらいでしょうか。)の「履行」について、それが一方当事者にとってなかなか思い通りにならない場合、どうしてもその理由を相手方にしたい、というのは、一般的によくある発想です。
(その方が楽ですし...)