IT契約に関するトラブルは、同じようことを原因に繰り返されてきていると思っています。
「なぜ30年間同じ失敗が繰り返されるのか」というレポートで、高田寛教授(富山大学経済学部経営法学科)は「開発失敗に至るプロセスに30年間変化なし」として、
「受注金額が決まっているにもかかわらず、交渉過程において次から次へと要求が増えていきます。そのうちに、予定の納期が迫ってきて、契約が締結されていないまま作業を始めてしまいます。」とそのプロセスを説明しています。
(BUSINESS
LAW JOURNAL No.64 2013.7 p54~p55)