2016年11月16日水曜日

IT契約は、「契約内容」が決まっていない契約である(続)


システム開発やWeb制作における契約では、最初の段階、つまり‘制作を依頼’し、それを‘承諾’する段階では、その‘契約’において開発するシステムの内容や制作するWebの内容が定まっていない、ということがほとんどです。


通常、この‘製作を依頼’し、それを‘承諾’した段階で「基本契約」が成立したと考え、「基本契約書」が作成されます。

その後、具体的にどのようなシステムを開発するか、Webを制作するか、と言ったことを具体化していくことになります。
(もちろん、基本契約が成立する前から、こういったことについて検討が進められている場合もあります。)

この、基本契約を締結する際に重要なことが、
 ・ その段階で「契約内容」は確定していないということを、双方が理解しておくこと
 ・ 基本契約締結以後に、「契約内容」を確定していく必要があることを、基本契約の中で明確にしておくこと

という2点です。

この2点、現場の方からは(特に第1点目について)「当然のことで、分かってるよ」と言われるかもしれませんが、(特に第2点目について)キッチリなされていないことが多いのではないかと思います。

この第2点目の合意が、後の開発・制作プロセス全体に係る重要な事項になります。


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