2016年11月28日月曜日

「瑕疵」と「仕事の完成」の認識(前編)

システム開発等において、「瑕疵(かし)」が問題になることがあります。

「瑕疵」とは、簡単にいえば「製品等が本来有すべき性能等を有してないこと」とされています。
単純に「キズ」と表現されることがあります。


例えば、家を建ててもらったら、雨漏りがする、ドアがしっかり閉まらないといったものが瑕疵にあたると考えられます。

あるいは、購入した(特定の)自動車のブレーキが効かない、といったことも瑕疵に該当します。
(前者は、請負契約における請負人の瑕疵、後者は売主の瑕疵、ということでは、若干異なります。)


さて、ここでは請負契約について見ていきますが、注意したいのは、
瑕疵が問題になるのは「仕事が完成」した後のことである

という点です。

仕事が完成していない(家が建っていない)のに、瑕疵の問題は生じないのです。
家は完成した、引き渡しを受けた、でも雨漏りする、というところで瑕疵の問題が生じるわけです。


ここで、もうひとつ重要な問題が出てきます。

それは、システム開発における「仕事の完成」に関する認識です。

この点については契約の仕方や、契約成立とも関連があります。

後編で、契約との関連について説明します。


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