2017年4月10日月曜日

契約書のタイトルが「請負契約書」なら‘請負契約’、「委任契約」なら‘委任契約’

契約書のタイトルは、どのようなものにするか...

 「システム契約開発請負契約書」
か、それとも、
 「システム契約開発委任契約書」
か...

やっぱり、
 委託する側としては、完成させてもらいたいから、
 「システム契約開発請負契約書」

 受託する側としては、そんな責任を負いたくないから、
 「システム契約開発委任契約書」
か...


と、いったことで悩まれている方や、相談されることもあります。

しかし、
 契約書において、契約書のタイトルは重要ではありません。


契約書において、それが請負契約なのか(準)委任契約なのかを決定するのは、
 契約の内容

によります。

タイトルが、「~請負契約書」と書いてあっても、契約の内容が委任契約であれば、それは「委任契約に関する契約書」ですし、
「~委任契約書」と書いてある場合でも同様です。


もっといえば、
 ‘契約書’が作成されていても、契約は成立していない

という判断がなされる可能性もあります。


 契約を締結する = 契約書を作成すること

という考えをしている人が多いのですが、
 契約を締結する = 当事者間において合意をすること

であり、
合意内容を書面にしたものが契約書です。


合意内容、つまり契約内容が「(準)委任」であれば、その契約書のタイトルを「請負契約」にしたからといって、「請負契約」になるはずがありません。


契約書のタイトルで悩むのではなく、
 ‘請負契約’だと考えているけど、本当に請負契約の合意内容になっているのか?
 ‘(準)委任契約’だと考えているけど、本当に委任契約の合意内容になっているのか?

という点に注意を払ってほしいと思います。


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