2016年8月30日火曜日

要件定義・仕様の確定と、ベンダーの説明義務

IT関連業務、特にシステム開発の分野で言われることとして、

 「仕様は、システムができるまで決まらない」

というのがあります。


基本的なシステム開発の流れとしては、

 要求定義の確定 → 仕様の確定 → プログラミング(実装)

となるとされています。


 仕様が決まらない

という状況は、

要求事項が確定しない

ということが原因となっていると考えられます。


ところで、(確定された)仕様とは、開発者(ベンダー)側がなすべき業務の範囲を示すものといえます。


システムができるまで、仕様が決まらない

という状況が、

 いつまでも仕事(開発業務)が終わらない

ということの原因になっていると考えられます。


業務の分担としては、(一般的には)要件定義は、委託者(ユーザー)側の業務と考えられており、仕様が確定しない、結果としていつまでも仕事(業務)が終わらない、ということについて、開発者(ベンダー)側としてはユーザー側に責任がある、と考えがちです。

しかし、現在の裁判例から考えるとそうもいってられません。



実務的な面の対応としては、

 要件定義が確定しない場合の対応
 仕様が確定しない場合の対応

ということについて、あらかじめユーザーとの間で合意しておくことが必要です。

そのためにも、

 要求定義の確定
仕様の確定

ということが、開発業務の中でどのような位置づけにあり、どのように進めていく必要があるのかを、ベンダー側が説明をしていく必要があります。



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