2017年1月30日月曜日

最初に契約書を交わしたのに... ~ それでもトラブルになるのも「必然」...

IT契約で、
 最初に契約書を交わしたのに、後々、クライアントからの変更等でなかなか開発、プロジェクトが完成しない

ということを聞くことがよくあります。

この点は、IT契約の特徴でもあり、またIT契約に関する‘誤解’にも関連するところでもあります。


通常、ある契約を「締結」すると、あとはその「履行」が問題となります。


契約において問題になるのは、(契約締結ももちろんですが)「履行」という点です。


何をもって「履行」というのかは、請負契約と(準)委任契約では異なるのですが、IT契約においてこの「履行」の内容が、当初の契約の‘締結’の段階において明確になっていないことがほとんどです。


そうすると、「履行」内容、つまり契約内容を明確にする必要があるのですが、「最初に契約書を交わした」というだけでは、契約内容は確定していませんので、
 契約‘締結’後に契約内容を確定していく必要がある

ということになります。


最初に契約書を交わした、といっても、(IT契約における多くの場合)
 後々、契約内容を明確にするための合意(契約)

が必要であり、それを明確にするための書面(契約書)が必要ということです。

これがなされていないのがIT契約の特徴であり、他の契約に比べてトラブルが起こりやすい、トラブルが複雑になる原因であると思っています。


IT関連業務において、
 日々のクライアント(委託者、ユーザー)とのやりとりの全てが「契約」になり得る

ということを認識しておく必要があります。

単なる業務上のやりとり

ではないのです。


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