2016年5月2日月曜日

IT契約のトラブルの始まりはココ! ~ 営業担当と、開発実務と、法務の関係(後編)

前編

営業担当が仕事を受注する際、
 発注(しようとしていている)の相手方が出している要望の内容
をしっかり聞いて、開発担当に伝えることは重要です。

しかし、さらに重要なのは、
営業担当がどのような話をしてその要望が出てきたか、
そして、
その要望に対して営業担当は何を話したか
ということです。


いいか悪いかの判断は置いておいて、
 営業は、仕事を取るために相手方に都合のいい話をしている場合がある
ということも念頭に入れておくことが必要です。

このような話が、
 「契約の前提」(暗黙の了解 合意?)
になっていることがよくあります。


その前提を知らずに開発が進んだり、契約書を作成したりすると、「暗黙の了解」と矛盾するようなことが起こる場合があります。


これは、契約書を作成する作成しない以前の問題になります。


アメリカの契約書などでは「完全合意」という条項を入れ、契約書に書いてあること以外の合意は無効である、ということにしますが、日本の契約実務ではそこまでできていません。


契約書があるにもかかわらず「あの時、こういうふうに言ったじゃないか」という、言った言わないの問題が起こるのは、そういった点にも原因があります。


実務対応としては、
 営業担当が言ったことや、話の経緯をしっかり把握すること
が重要になります。


もちろん、営業担当に対する営業の仕方、話すべき内容の周知をしておく必要があると思います。

 軽く交わした会話が、契約条項だと思われることもある
という、‘契約’意識も持ってもらう必要があります。


ソフトウェア開発、システム開発、Web制作等のIT関連業務におけるトラブルは、
「営業担当が仕事を取ってきた時からはじまっている」ことがある
ということを理解しておく必要があります。


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