発注(しようとしていている)の相手方が出している要望の内容
をしっかり聞いて、開発担当に伝えることは重要です。
しかし、さらに重要なのは、
営業担当がどのような話をしてその要望が出てきたか、
そして、
その要望に対して営業担当は何を話したか
ということです。
いいか悪いかの判断は置いておいて、
営業は、仕事を取るために相手方に都合のいい話をしている場合がある
ということも念頭に入れておくことが必要です。
このような話が、
「契約の前提」(暗黙の了解 = 合意?)
になっていることがよくあります。
その前提を知らずに開発が進んだり、契約書を作成したりすると、「暗黙の了解」と矛盾するようなことが起こる場合があります。
これは、契約書を作成する作成しない以前の問題になります。
アメリカの契約書などでは「完全合意」という条項を入れ、契約書に書いてあること以外の合意は無効である、ということにしますが、日本の契約実務ではそこまでできていません。
契約書があるにもかかわらず「あの時、こういうふうに言ったじゃないか」という、言った言わないの問題が起こるのは、そういった点にも原因があります。
実務対応としては、
営業担当が言ったことや、話の経緯をしっかり把握すること
が重要になります。
もちろん、営業担当に対する営業の仕方、話すべき内容の周知をしておく必要があると思います。
軽く交わした会話が、契約条項だと思われることもある
という、‘契約’意識も持ってもらう必要があります。
ソフトウェア開発、システム開発、Web制作等のIT関連業務におけるトラブルは、
「営業担当が仕事を取ってきた時からはじまっている」ことがある
ということを理解しておく必要があります。
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