2016年7月25日月曜日

「契約の履行」まで考えて「契約の締結」をしていますか!?

契約に関するトラブルの原因はいろいろあると思いますが、その中で、「契約を仕事(ビジネス)の流れと関連して理解していない」ということがあると思います。

もう少し違う言い方をすると、
 契約の成立(契約書を作ること)だけに注目していて
 契約の履行について考えられていない
ということです。

 「契約を締結」すること = 仕事をもらうこと(?)
だけが、重要なのではありません。


それよりも、「契約の履行」が重要です。


つまり、合意した内容(義務・債務)をやる、あるいは相手方にやってもらう、ということが重要になります。


この契約の履行(債務の履行)についてしっかり考えていない、契約の内容そのものがそのことを意識していないものになっている、ということがあります。

「債務の履行」について考える際、
 債務の内容
 債務の履行時期
という2点が重要になります。

これらのことについて明確になっていない契約は、履行についてキッチリ決められていない、ということになります。

これらのことが明確になっていない場合、債務者に対して請求すること自体が難しくなります。


さらに、履行については、
 相手方が履行しない(債務不履行)場合、どのような手続きが必要になるのか

ということも含めて考える必要があります。


例えば、ユーザーが委託料(報酬)を払ってくれない場合、どのような手続きが必要か分かっているでしょうか?
同様に、ベンダーが業務をしない場合にはどのようにすればいいか理解しているでしょうか。


この、「契約成立から契約の履行まで」というのは、結局「仕事(ビジネス)の流れ」になります。


このことを理解して契約事項を決めていかなければ、役に立たない契約書だけができることになります。

現在の契約は、仕事の流れを反映したものになっているでしょうか?


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